- トップ
- パッシブハウスとは
パッシブハウスの良いところ
パッシブハウスは外気の影響を受けにくく、1日を通し室内の温度差が少なくなります。
結露やカビの発生が抑えられ、エコロジーで健康的な生活が出来ます。
日本の建築は性能面で世界基準に大幅に遅れをとっています。
高性能な資材や設備でも部分的に使ったのでは効果は望めません。
各地の気候・住まう人に合わせ、設計・設備・資材・デザイン等トータルで考える事が重要です。
パッシブハウスの基礎知識
パッシブハウスとは、ドイツ生まれの世界基準省エネ住宅の考え方です。
建物の性能を上げ、極力エネルギーを使わないで快適に暮らせるようにすることが目的です。
冷房をアクティブに使い室内環境を向上させる事に対し、パッシブ(受身)とも名付けられています。
●パッシブハウス建築設備・素材ごとの性能比較
コーヒーメーカーを思い浮かべて下さい。
電気の熱で温めますが、電気を止めるとすぐに冷えてしまします。
魔法瓶を思い浮かべて下さい。温めたコーヒーはなかなか冷める事はありません。
建物をすっぽり断熱材で包み込む魔法瓶のような造りで、室内環境を守ります。
日本の主流は内断熱、海外の主流は外断熱です。
しかしこれからの基準は、内-外のダブルでの断熱が世界基準となってきます。
冷暖房エネルギーの無駄が最も生じやすい場所です。
日本でもペアガラスが主流となってきていますが、パッシブハウスとしての推奨はトリプルガラスです。
また意外と見落としがちなのはサッシです。熱を伝えにくい素材を使い、断熱性を高める事が大切です。
高気密≠息苦しさ
気密性の高い建物は息苦しいとお考えではないでしょうか?
隙間風は漏気と言われ良い事ではありません。窓を開けての換気、機械を使っての換気とは別物です。
気密性の低い建物での漏気箇所では結露等生じやすくカビの発生などが懸念されます。
さらに漏気によってカビ等を室内にまきちしてしまいます。
気密性を高め、所定の場所でしっかり換気をする事が大切です。
換気ひとつで無駄が減る!?
気密性の守られた建物での換気の重要性は非常に高いです。
単純に空気の入れ替えをするのではなく、入る空気と出ていく空気を熱交換し、効率的に換気をすることで、新鮮かつエネルギーロスの少ない換気が可能です。
断熱性や気密性、また実際に生活するにあたりどの程度エネルギーを必要とするか等、数値化することで客観的にみる事ができます。
ここでは代表的な3つをご紹介します。
Q値(熱損出係数)
Q値とは保温性能を示す値です。
建物から逃げてしまう熱量/延床面積で計算します。
つまり数値が低ければ保温性能が高いといいう事になります。
Q値は次世代省エネ基準(省エネルギー対策等級4)が、地域別に設けられています。
関東では2.7以下になります。
パッシブハウスは世界基準の約0.7程度を目指します。(単位:W/㎡・K)
C値(隙間相当面積)
C値とは建物の気密性を示す値の事です。
建物全体の隙間の合計/延床面積で計算します。
つまり、数値が低ければ気密性が高いという事になります。
日本の一般的な建物は2~3程度です。
パッシブハウスは世界基準の約0.2程度を目指します。(単位:㎠/㎡)
年間冷暖房負荷
年間冷暖房負荷とは、室温をある温度に維持するために必要なエネルギー量です。
C値、Q値に加え様々な条件を元に計算します。
数値が低い方が、高性能な建物となります。(単位:kWh/㎡年)
パッシブハウスの基準は15kWh/㎡年(1.5リッターハウス)ですが、ケースバイケースで3リッターハウス、5リッターハウスと選択する事も可能です。